アレルギーについて
2025年03月12日
今回はアレルギーの中の一つ、金属アレルギーについてまとめてみました。
金属アレルギーとは、特定の金属が体内に取り込まれた際、
免疫系がそれを異物と認識し、過剰な反応を
引き起こすことで生じるアレルギー性疾患です。
この反応は、金属が汗や唾液で溶け出し、
金属イオンとなって皮膚や粘膜のタンパク質と結合することで始まります。
体はこの結合物を異物とみなし、免疫反応を起こします。
金属アレルギーの主な原因となる金属には、
ニッケル、コバルト、クロム、水銀、パラジウムなどがあります。
これらの金属は、アクセサリー、衣類の金属部品、
歯科治療で使用される金属材料、調理器具、化粧品など、
日常生活のさまざまな製品に含まれています。
症状としては、金属が触れた部位にかゆみ、赤み、腫れ、水ぶくれなどの
皮膚炎が現れる「接触性皮膚炎」が一般的です。
また、口腔内の金属(歯科材料)や食品に含まれる金属が体内に取り込まれることで、
全身に湿疹やかゆみが広がる「全身性金属皮膚炎」を引き起こすこともあります。
金属アレルギーの診断には、皮膚科でのパッチテストが有効です。
この検査により、どの金属に対してアレルギー反応があるかを特定できます。
検査をしないと分からない事もあるので心配な方や気になる方は検査を受けてみて下さい。