紫外線が目に与える影響
紫外線（UV）は、地球に降り注ぐ太陽光の一部で、波長が10nmから400nmの電磁波を指します。
紫外線は、その波長によってUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分類されます。
特にUV-A（315-400nm）とUV-B（280-315nm）は地表に到達し、人間に影響を与えます。
UV-Aは波長が長く、エネルギーが低いため、皮膚や目の深部にまで到達します。
UV-Aが目に及ぼす具体的な影響は以下の通りです。
黄斑変性：長期間にわたりUV-Aにさらされることで、
網膜の中心部にある黄斑がダメージを受け、視力低下を引き起こす可能性があります。
白内障：水晶体にUV-Aが長期間照射されると、水晶体が濁り、白内障のリスクが高まります。
UV-BはUV-Aよりもエネルギーが高く、皮膚や目の表面に強い影響を及ぼします。
UV-Bによる目への影響は以下の通りです。
角膜炎（雪眼炎）：UV-Bは角膜に炎症を引き起こし、痛みや光に対する過敏症状を伴うことがあります。
これは特に高山や雪原などで反射された紫外線を浴びる際に発生しやすいです。
翼状片：UV-Bに長期間曝露されると、結膜（目の白い部分）の組織が
角膜に向かって伸びる翼状片が形成されることがあります。
紫外線は目にさまざまな影響を与える可能性がありますが、
適切な対策を講じることでそのリスクを大幅に減らすことができます。
日常生活において紫外線対策を意識し、目の健康を守りましょう。
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